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Dear Dotinurad !(行き場を失いつつある流浪の民)gout族はドチヌラドへ期待を〜

 
 
週刊誌等に掲載される人体にとって怖い怖い記事がいつも頭を過るフェブリク…いよいよ後発医薬品参入の時期へ!頼みの帝人ファーマは糖尿病治療薬を強化する方針とか…行き場を失いつつある流浪の民(Gout族フェブリク派)の注目はドチヌラドか〜
 
 
 
<最近の記事>

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(05/16)

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従来の薬より
副作用が少ないことが期待! 

痛風を防ぐ
新しい尿酸排泄促進薬
「ドチヌラド



2020.5



血液中の尿酸値が高い状態
高尿酸血症)が長く続くと、
痛風発作」が起こりやすくなります。

その尿酸値が高くなってしまう原因は、
「体の中で尿酸が多く産生されている」
もしくは「尿酸の排泄が悪い」
からです。


そのようなことから
尿酸値を下げる尿酸降下薬には、
薬の働きから
「尿酸生成抑制薬」と「尿酸排泄促進薬」の
2つのタイプに分けられます。


どちらのタイプの薬も
国内では3剤ずつあったのですが、
新たな尿酸排泄促進薬が発売されたのです。

それが選択的尿酸再吸収阻害薬の
「ドチヌラド(商品名ユリス)」です。





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ドチヌラドは、
既存のベンズブロマロンなどに次ぐ
新規の尿酸排泄促進薬
(選択的尿酸再吸収阻害薬)です。


血中から消化管や尿細管への
分泌に関与する輸送体への作用は少なく、

腎臓における尿酸の再吸収に関与する
トランスポーターであるURAT1を
選択的に阻害することにより、

糸球体で濾過された尿酸の尿中排泄を促進し、
血中尿酸値を低下させます。


また、
ベンズブロマロンの肝障害の原因
と考えられている、
ミトコンドリア毒性や

肝薬物代謝酵素CYP2C9阻害
による薬物相互作用が少ない
という特徴を有しています。

血液中の余分な尿酸は、
3分の2が腎臓から尿中へ、
3分の1が腸管から糞便中に排泄されます。


しかし、
尿酸は多すぎても少なすぎても悪いので、

一部は腎臓の「URAT1」という
取り込みトランスポーターの経路から
血液中に再吸収されます。

そして余分な尿酸は、
腎臓と腸管の排出トランスポーターの経路から
尿や糞便中に排泄されます。


従来の尿酸排出促進薬は
腎臓での再吸収を抑制しますが、

排出トランスポーターの働きも
若干弱めてしまいます。


しかし、ドチヌラドは
排出トランスポーターには影響を与えず、

URAT1の働きだけを
選択的に阻害できます。





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「国内で最も使われている尿酸排泄促進薬の
『ベンズブロマロン』と比較すると、

基礎データおよび初期の臨床データでは
同程度あるいはそれ以上の効果が期待できる

という結果が出ています。



ただし、
高濃度の尿酸が腎臓から排泄され
尿路結石ができやすくなるので、

他の尿酸排泄促進薬と同じで
『アルカリ化薬』の併用が必要になります。


これまで高尿酸血症の病態は、

尿酸の産生が多い「尿酸産生過剰型」と
腎臓からの尿酸排泄が悪い「尿酸排泄低下型」、
両方が合わさった「混合型」に分類されていました。



しかし、近年では
腸からの尿酸排泄が悪い「腎外排泄低下型」
という概念も加わり、

国内の痛風患者の約8割が
このタイプと考えられています。

2019年改訂)



腸管の尿酸排泄に影響を与えないとなると
ドチヌラドの今後の活躍に大いに期待したくなりますね。




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痛風に際しで処方されるお薬には
2大系統があることを抑えておきましょう。

このブログでたまにフェブリ君などと
呼んだりしているフェブリクは
下記の通り尿酸の「生成を抑制する」
効能を持つ系統になります。

最近はもう一つの系統であるドチヌラドなど
尿酸の「排出を促進する」効能を持つ
お薬の開発が進んでいる様子です。





「尿酸生成抑制薬」

アロプリノール(商品名・ザイロリック

フェブキソスタット(商品名・フェブリク)

トピロキソスタット(商品名・トピロリック、ウリアデック)


「尿酸排出促進薬」

ベンズブロマロン(ユリノーム錠)

ドチヌラド(商品名・ユリス錠)
 

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カテゴリ

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<より詳しく解説>


「尿酸生成抑制薬」
「尿酸排出促進薬」

-----------------------------------------

尿酸降下薬は、大別すれば
「尿酸生成抑制薬」と
「尿酸排出促進薬」に分けられます。

「尿酸生成抑制薬」は、
プリン体が尿酸に変わるときの
酵素の働きを阻害するのです。


約50年も前に発売された
「アロプリノール」
(商品名・ザイロリック)に加え、

2011年にようやく新たな
「フェブキソスタット」
(商品名・フェブリク)が発売され、

13年にはトピロキソスタット
(商品名・トピロリック、ウリアデック)
も発売されたのです。




一方、
「尿酸排出促進薬」は、
腎臓での尿酸の再吸収を抑制します。

代表的な薬は
「ベンズブロマロン」(ユリノーム錠)。

尿酸排出促進薬では、
肝機能障害に注意が必要とされますが、
昨年5月に発売された
「ドチヌラド」(商品名・ユリス錠)は、
肝障害が生じにくい薬として開発されました。


「腎機能が低下していても、
『ベンズブロマロン』や
『ドチヌラド』は使えるでしょう!!


新たな薬の登場で、薬の服用で
階的に(※)尿酸値を6mg/dl以下まで
下げやすくなっているのです」

(※)解説あり 



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(※)
「尿酸値を
6mg/dl以下まで
下げやすく」

を説明します。

高尿酸血症は、血清尿酸値が
7.0mg/dLを超えるもの
と定義されており、

高尿酸血症が長期間持続すると
関節滑膜に尿酸結晶が析出します。


この結晶が
何らかの原因で関節腔内に剥脱し、
白血球が貧食することにより

痛風性関節炎が生じるのです。


痛風性関節炎を繰り返したり
痛風結節を認める症例では、

生活指導など非薬物療法のみでは
体内の尿酸蓄積を解消することは困難であり、

体内の尿酸を降下させる薬物療法によって
血清尿酸値を6.0mg/dL以下に維持することが
望ましいとされているのです。





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